〜さすらいのゲリラネットワーカー歴12年のProf.Duoによる〜

〜PowerBook2400c的な日々〜

21世紀版

98 99 00前半 00後半 2001.1  2001.2-5  最新版

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5月20日(給料日前)

うーむ。なんとも。

 今日は、外から更新作業。モバイル定額の強みだよな。こういうの。

 さて、昨日ようやくiBook(DualUSB)を見てきた。
 なんか、期待を見事に裏切られた感じかな。本体の強度と持ち運びは確かにPBG4よりマシだが、CD-ROMドライブのトレイは力一杯手抜きされている。(絶対1月もたんぞ。)あとは、トラックパッドのサイズが異常に大きいことに起因して、キー入力の手の配置によってはマウスポインタが激しく飛ぶ。これは、きっとキー入力が2400になれているので起きることかなと思いつつ、PBG3を使ってみたが、やはりそうだ、トラックパッドの干渉が結構きつい。PBG4を使ってみたとき同様、「だめだこりゃ」となった。
 思った以上に「主体性のない」マシンになったかな。しかも、コンセプトが曖昧。音声入出力端子くらいはないと外で使う用途が限られる。これはサードパーティのデバイスを増やす要因になるのかもしれないけれど、いまいち、使っていて「考えられて作られているな」というのが可搬性しかない。これは残念だ。
 ただ、買わないかというと、まんざらでもないかもしれない。ただし、次のマシンがどういう展開をするかを見つつかな。
 後は、注文を付けたいのが、もう一つ。キーボード。やっぱり日本語キーは使いにくい。スペースキーが不当に小さいのが気になる。なんで、あんなヘタレなキーボードを付けてるんだーっていっても、結構前からキーボードは新JIS配列なんだよなぁ。わたしはあの配列は大嫌い。しっくりこない。やはり、USキーボードも是非オプションで買える環境にならないかなぁ。なれば買うと思うな。結構需要あるはずだし。是非復活してほしいぞ。

 さて、2400周りだが、現在私が使用しているHotCNはPHSの使い放題だが、いよいよ、全国規模でDDIがAir-H"を8月から開始。これは嬉しい。将来的には、ISDN並の128kも予定されているようだし。というわけで、長年お世話になった611sとHotCNとも、まもなくお別れかなかと。
 本当は、ADSLも考えていたのだが、残念ながら、よけいな機材がすでに鎮座。とっちゃえーといったら、家主に断られてしまった。しくしく。ま、8月末にはフレッツISDNが我が寝床の留萌にも来るので、ちまちまとしましょうか。あと、いよいよOCNが定額プランを作ったので、早速変更。これでとりあえずは多い日も安心(何がだ)




5月3日(祝日でございます)

新しいiBookに思う

 ようやく、私的に望むべきマシンが登場した。新しいiBookがサイズ的にも2400程度だということ。そして、モバイルに耐えられる剛性を持っているようだと(プレス発表の受け売りなので、やっぱり実機を見ないと、まだまだ何ともいえない)いうことがあげられる。
 ただ、残念なことに拡張性の観点で言うと、PCカードスロットがないことが残念でならない。ただし、以前の状況から考えると、それほど悲観視したものでもない。逆に、MacOS X世代のマシンとして考えればレガシーデバイスよりFireWireやUSBなどのデバイスに注力するのが妥当だろう。(引っかかるのが、よくOSの端境期に起きるデバイスサポートの中途半端な対応を最小限にすることだが)
 早く実機を見て、判断してみたいと思う。ただ、前評判のようにはならなかったPoweBookG4のフレーム歪みやパネル変形なんてのは継承してほしくない。サンフランシスコで見た時のPowerBookG4は、やはり頼りなかった。そして、量産型も同じく、とても豪快な米国人仕様のマシンではない気がする。やはりモバイルを称するなら、剛性は必要だ。
 ちなみに、新iBookのACアダプタはpowerBookG4と同じ小口径のアダプタだ。これがなかなかデカブツなのでちょっと困りもののうえ、既存のアダプタの使い回しが出来ないのが残念。なんか、Palmのようにクレイドルにつけて充電できるといいんだけどね。あ、あんまし意味ないか。
 それにしても、ようやくデザインと価格が納得できる範囲まで到達したのが何にしてもうれしい。

 そして、あるべき姿がようやく戻りつつある。アップルのノート型マシンの対面修理復活である。うれしいことにDuo2300cあたりも対応しているところがユーザーのニーズにあっているのかと。ただ、気が付けば復活したのは東京、大阪のみ。これからまたクイックガレージでのサポートがいままでどおり復活することを強く期待したい。思えば、今年の5月でとうとう私の相棒である2400のアップルケアの加護が無くなる。そこがつらいところでもあるが、後は、自己修理か改造可能なショップでの対面修理対応をお願いしたいところか。
 ユーザーあってのメーカーという意識をアップルに呼び起こさせたのは、ユーザーの力だったのだと感じる今日この頃である。ただ、まだこれからなので、どんどん改善すべきアイディアをTellUsあたりに投入すべきだろう。

 これで、もうしばらくMacをメインで使うことになるだろう。そして、新iBook買うかも(RORL)


4月8日(新年度、春のG1も開幕!)

新しいものと古いもの

 ここ最近、私的仕事の異動があり、どたばたしていたため日記もお休みだったのだが、ようやく余裕が出来たので復活する。この間に、MacOS Xがやってきたり、メインマシンがPowerMacintosh G4/450Dualが入ったりしていた。また、仕事場に緊急配備していたPowerBookG3(PDQ)がお役ご免になったりと、あわただしい状況を呈している。まだ安定はしていないが。
 MacOS Xだが、このOSについては、まだまだ発展途上のOSではあるし、まだ本格的に使える環境が仕上がっていないので、模様眺め・・・と考えていたが、G4DualにこのOSを入れてみて解った。このOSは、マルチプロセッサ環境で開花するのだと。正直言って、MacOS9.1では役不足であった感がする。
 今回導入になったG4/Dualだが、AppleStoreでリファービッシュ(再生整備品)をほぼ衝動買いで買ったわけだが、仕事場の先輩もつられて購入。ただし、彼のマシンはやはり初期不良だったようだ。リファービッシュは結構リスキーなのだなと改めて感じるのであった。もちろん保証があるが、90日なので、その間にびしばし検証して置かなくてはならない。それにしても、このメーカーの再生整備って何やってるんだろうね。
 新しいものといえば、お約束のメモリだが、今回は奮発して512MBを投入。いきなり1枚たらずで最大メモリ容量搭載機となってしまった。DIMMでやろうかなと思っていたが、思いのほかDIMMは価格が下がらず、下手すると本体が買える(128MBのDIMMは、安くても1枚大体3万円。ということは、512MB分であれば12万)位で、先がない事を考えると、まあ妥当な選択かなと。
 それにしても、古いマシンもまた増えてきたので、売らないとなぁ。いい加減邪魔になってきたし。
 とはいえ、モバイルは2400後継機が出ない以上、このマシンを使って行くしかあるまい。


3月11日

へへっ。やっちまったい。

 昨日は、天気も良く、朝から不意においてあったビールをジュースと間違えて飲んでしまった(でも、んまかった)このこともあってか(ないない)なぜか、2400が1台追加になった。しかも、その隣にはPBG3がバリバリ動いている。
 やっぱり、予備機でしょ。ってことで、つい安く売りにでていた2400/240の上物をゲット。液晶のドット落ちもなく(ただ、店の人は液晶に傷あるから、と安くなっていたのだ。でも、全然気にならないレベル。)さくさく動いてくれるのだ。で、夏のボーナス見込み分が、見事にスッカラカン(涙)。
 実は、そんなこともあまり考えなくてもいいような朗報が入ってきた、当たり前の話だが、ノート型に限ってアップルの対面修理が復活するようだ。メンテナンス性が低い2400や、iBook、バラしづらいDuo(最前線で使っている人は少ないだろうけど)のような機種には朗報であろう。安心して使える環境が戻ってきたわけだ。でも、何でそんないいことをあっさりやめて、最悪のサポートデスク(なんもわかってない)ものに任せる羽目になったんだろうね。(まあ、諸説はあって、修理の在庫管理体制が某写真メーカー大手企業のサポートがなくなったというのもあるらしいけど。)なんであれ、対面修理体制の復活は喜ばしい限り。ただ、お粗末なサポートは望んでいない。あのふざけた電話サポートデスクみたいなものは即時改善すべきだ。(要は、コールセンター業務を外注しているからかな?案外サポセン関係のタレコミにあったりして:-)

 さて、そんなわけで、いろいろと対面修理ネタでWebをさすらうと、何処かの青年が幕張メッセの会場付近でiBookをチェンソーで斬るデモンストレーションをしたんだね。うーん、気持ちわかる。

 わかるけど、私的にはもったいない。私なら、是非こわれたVaioとか、セットアップが鬼のようなDos/V機とか、切り捨て御免なら、壊れている対面修理のサポートを打ち切った判断をしたアップルの奴とかで是非やりたい。(意味不明)

 春がまもなくやってくる。この春に、我が2400/240は3年を経るわけだが、周りをみわたせば、有力ハードメーカーの数社は姿を消したり、勃興する企業がでてきたり、ソフトディストリビューターもショップも変化を続けている。アップルはユーザーから離れ、万年不安定企業として迷走を続けている。まあ、メーカーはもう関係ないか。

 元来道具としてのMacと捉えるのであれば、これからが一番安定する時期なのかもしれない。


3月1日

夢を紡ぐもの

 いよいよしびれを切らして、HDDの換装を実施、容量は20GB、正味19GB足らずだが、今までの6.4GBから比べるまでもなく広大である。しかも、なぜかプロセッサもG3/400にしたはずなのにも関わらず、バッテリーの持ちが以前よりもいいのは、なぜなんだろう。しかも、ハードディスクからのノイズからも解消され、会議の際に顰蹙をかうこともなく使えるのはうれしい限りである。
 とりあえずは、8.6をクリーンインストールの後、ちまちまと以前の環境からCitiDisk経由でコンフリクトを気にしながらひとつづつ移行。これで、今まで懸案であった数々のトラブル(USBをプラグ&プレイ(プライではない)認識しない、ファイル共有ができない、意味不明のフリーズ等々)が一挙に解決。なんかうれしい・・と思った矢先、Paldio611SのCCLがないことに気がつく。ダウンロードしようとしても、肝心の64k対応CCLがなぜかDoCoMoのサイトからはダウンロードできない。これは困った。(まあ、元のHDDから移植する事で解決するけどさ。)
 あと、おもしろいハードがやってきた。そう、ソリッドオーディオプレイヤー、AxiaのAS-2000。mp3全盛ではあるが、実は純国産のサウンド圧縮技術TwinVQを使った、mp3よりも音がよくて圧縮率がまあまあ高いものだったりする。サイズはPCMCIAカードを2枚重ねたくらいで、重さは52g。イヤホン含めて、持った気がしないところがたまらない。しかも、MDと違ってモーター等の駆動部分がないのがうれしい。もちろん振動による音飛びもなし。
 で、昨日おもむろにジャンクで発掘。添付のエンコーダソフトが使用期限を満了していたため、困ったなーとサイトをさすらうと、サポートのページに最新のエンコーダが配布になっていた。
 実は、前準備が結構だったりする、TwinVQ形式に圧縮し直すとか、専用のUSBカードリーダライタでしかデータの転送ができないとか、ID付きのスマートメディアじゃないとダメとかだけれど、使ってみて思う。ノーマルモードでも大体5分の曲が1.5MB程度、ハイクオリティモードで大体3MB、AMラジオか、昔のカセットテープ並の音質だと、800k程度で収まるのがうれしい。これはなかなかお買い得かも。ただ、現在Kana2000とかが7千円程度で流通しているので、あまりオイシイわけではないかな?

 まあ、そんなこんなで快適に使えるような環境になってきている。が、また、液晶のちらつきの前兆がでてきているので、頃合いを見計らって・・・・あぁぁぁ・・アップルの対面修理ないんだよな。それじゃあ、壊されて返されるのがオチだな。
 そういえば、かつて千葉に住んでいた友人から聞いた話だが、アップルの修理体制の光景というのもすごい状況なのだそうだ。修理のアルバイトにいった彼の話では、何でも倉庫に大量に積まれた修理物件を正社員とバイト2人(3人)くらいで到着から1月以上経過した修理案件のマシンの処理をしている状況、しかも、一回の電源投入で立ち上がれば、ろくにチェックもしないで「動作不良再現せず」で突き返すそうな。それを見た友人は、「あれを見たら、絶対アップル製品なんて買う気が起きない」だそうな。ちなみにこれは、93〜94年頃の修理を関東に集めていた頃の話だが。
 ちなみに、当時もクイックガレージがあり、私もAT&T時代(ちなみに、NCRの前のサポート会社はAT&Tだった)の頃にDuoとDuoDockを抱えてお世話になった記憶がある。(両方とも有料だったが、すぐ直してもらった)ちなみに、一番最初に買った13インチモニタが、購入1週間目でトランス不良でクラッシュして、2か月ほど戻ってこなかったなぁ。
 というわけで、公約どおり?「No!Apple!、No!Jobs!」キャンペーンを今月より開始します。これは、アップルの現行のあり方に一石を投じる意味で行います。もう、いまさらだが、今のアップルはダメ。


2月17日

Final Chapter is beginning now.

 いよいよ、エキスポ開催まで4日を切った、今回の東京では、おそらく、iMacの後継機種とG4Cubeの去就が予想される。だが、私の望むものはそこにはない。というよりは、多くのユーザーの信頼と安心を奪った2000年12月18日を忘れるわけにはいかない。そう、「修理体制の改悪」だ。
 使い捨てパソコンを目指しているアップルの経営方針には、1ユーザー、1株主としては非常に看過できない。また、これからMacを勧めようとする人に対して、私はネガティブなイメージでしか勧めることが出来ないだろう。そう、アフターサポートが欠如しているからだ。
 ここ最近、2つの重大かつ貴重なMac系のサードパーティーデベロッパーが倒産した、これは何を意味する物かは明白であろう。アップルの経営方法により、立ちゆかなくなったこと、また、ユーザーがアップル離れを起こしていって、市場のパイがどんどん小さく、違う方向に向かっていったからではないだろうか。(もちろん、それぞれの会社の経営にも問題があったことは否めないだろうが)
 また、なぜ、頑なにアップグレードCPUカード市場があるのかというのもあげられる。それは、今流通しているアップルのパソコンは、実態にあった仕事に使えないことがあげられる。例えるまでもなく、Macのシェアの大きい印刷、DTP業界においてのMacでの標準機は、PowerMac9500〜G3(Beige)である。この業界では、今でも主力のOSは、MacOS 8.1である。なぜ、このような事態が起こったのかということは、DTP現場で働く方々がよくわかっていることだろうと思うが、実際、現行機種、現行OSではハード、ソフトともに業界標準から逸脱していることにある。確かに、実装する、しなければならない技術は進歩するが、独りよがりに独歩することがいいことなのがわからないわけであはあるまい。

 これらの理由により、アップグレードCPUカード市場は今でも活況である。ただ、実はそれほど長い未来もないことはご存じのとおりと思う。アップルが互換機政策を展開していた頃に開発されたPCIMac時代に開発されたプロセッサカードスロットの仕様が公開され、多くのサードパーティーデベロッパーが参入した。このことによって、マシンのライフタイム(寿命)が格段に長くなった。いいことか悪いことかは、ユーザーとメーカーには違っていることはいうまでもないが、ユーザー、サードパーティーよりの仕様であったことはいうまでもない。
 それが、いつの間にか、特殊なコネクタで作られ、ファームのROMまでものせられ、アップルでしか作れない設計になってしまっている。これは、メーカーとしての自衛策としては考えられるものではあるが、結局、メーカー独りよがりになっている。このことで本体価格が安くなっているから、という理由も立つのかとは思うが、周りの業界を見渡せば、そんなことをやっているのはアップルだけだ。

 これは何を意味するか、そう、

破滅への始まり。Macのプラットフォームの終焉

 を意味している。

 多くのプラットフォームの終焉を迎えるにあたって、多くのメーカーは、自分の持っている市場のパイを生かし、限定した市場でいかにモノを高額に売りつけ、時を見計らって、見捨てるのである。たとえるなら、NECのPC9800シリーズや、オフコンのN5200シリーズの終焉を思い出す。(ただ、まだ、PC9800シリーズについては、少量生産はしているようだ)

 この予想が当たらないことを祈りたいが、現在、これだけの状況証拠がそろっている。どこに「忠実な顧客」がインセンティブを置いているかを考え直すべきだ。あんたの考えている「忠実(=愚直)な顧客」なんてユーザーは居ないんだぞ、ジョブス!

 ここまでネガティブに書いたが、私はWindows、IBM PC互換機は大嫌いだ。ただ、Appleもジョブスも大嫌いになりつつある、いっそのことアップルがオラクルかIBMあたりに買収されて欲しいところだと思っている。ただ、Macは好きだし、Macユーザーには全世界規模で気持ちのいい人が多くいることを知っている。だから、これからもMacintoshの1ユーザーとして、ほかのユーザーのために何かしたいと感じている、ただ、それはアップルを応援するとは同義ではない、ゆえに、アップルマークはこのサイトでは一切使わないこととしている。(思わずバッテンしてしまいそうになるし(笑))

 あ、そうそう、AppleがMicrosoftに買収されたら:-)、ってのはナシにして〜!


2月14日

速報:インタウェアのジャンクが流出し始めた模様。これで復活は事実上ナシ?

 故インタウェアのジャンクのG3/400MHzが手に入った。だがしかし、自分でバラす気にもなれず、今度ハードディスクの換装をするついでにやっちゃおうかなぁ。20GBで、2万円位だし。


2月4日

明日のモバイル環境を考える

 先月、快適な無線LAN環境を導入、運用して感じたことがひとつ。気がつけば、ここ1年以上、まともにデスクトップを使い込んだ記憶がない。そりゃメモリやHDDの容量が潤沢にあるのはデスクトップだが、気がつけば、これといってデスクトップじゃなきゃとかいってパソコンデスクに座って作った記憶がない。ほとんど家にいないで居る時間も多いのも原因だが、それだけではない。家にいてもデスクトップに向かわず、カバンの中から、2400をとりだしておもむろにメールチェック、ブラウズしてるだけである。このスタイルはアメリカだろうが出張先だろうが仕事の会議中だろうが、あまり変わらない。
 環境をわざわざ分けてデータ転送するっていうのもいまいちおっくうで、たまに危機管理モードでデスクトップにバックアップをするということを行う位か。
 やはり、機動力、シームレスな動きをするには、2400位でないとならない。ただ、サイズ以外、これが最高というわけではないことは判っている。でも、私的にはこのくらいが丁度良いのだ。

 最近、懐かしいマシンがコレクションに加わった。日本のモバイル史に欠くことの出来ない、PC8201というNECのハンドヘルドPCだ。さすがにROMに入っているアプリの起動はシンプルだが、これがミッションクリティカルである。(起動時にメニュー選択で、すぐエディタや通信環境、BASICが立ち上がる)
 だが今はどうだろうか、まわりくどくうざったいインターフェースの上で、動作不安定なシステムの上で大量のデータをなんとか使う。なんか間違えているような気がする。
 どんどん多様化、発展させると、それはそれでいいことに思えるが、マクロ的には「何で?」と感じるように思えてならない。
 その点では、あっさりシンプルに考えたPalmは、非常にミッションクリティカルで軽快、まさしく道具である遊びがないのが潔い。何が悲しくて、こせこせした画面でマルチウインドウ上の表計算ソフトを「吹っ飛んだらやだなー」とか思いながら使う必要があるのか?
 ただ、残念ながら、このコンセプトは商業的に変容せざるを得ない宿命を持っているようだ。道具としてのpalmと商業的に進化を遂げる携帯情報端末としてのpalmという棲み分けは出来ないものなのだろうか。
 道具と端末に振り分けると、デスクトップと、m100に至っては、私の現状では道具にほかならない。特に、モバイル環境ではm100はこれ以上の機能を持つ必要がない位、洗練されている。不十分と思えても、バランスを考えると、それ以上なものを持つ必要がないことがよくわかる。確かに何でも詰め込みたいところかもしれないが、m100はそれで完成しているものと考えるほうが現実的に思える。
 実際、今回米国放浪に際して、バッテリーを気にせずばんばんどこででもすぐに使え(まともに使っても単4電池2本で1か月は持つ)、コンフリクトや暴走もなく、至極安定して使えるのは安心以外の何物でもない。
 これが、「なんかちょっと凝ると飛ぶ」とか、「バッテリーがすぐ無くなる」ような環境なら、即座にゴミ箱行きだろう。この点では、今まで使ってきたNewtonや、CassiopeiaなどのWinCE機はそれにあたる。そんな生半可なモノでは「道具」にはなれない。いくら、志が高くとも、発展性が有ろうとも、だ。
 その意味で行くと、性能をてんこもりしたこれらPDAの将来は、1台で何でも出来るパソコンみたいな、でも、パソコンではない中途半端で歪なジレンマに追い込まれることは容易に想像できる。それでは何の意味もない。そのあたりをふまえた本質の深化というべきあえて棲み分けをしたバージョンアップを望むべきと考える。

ちなみに、現在私的環境の位置づけはこうなっている

  PowerBook2400c/G3 - 主力機(オールラウンドイメージウェービングツール)
  PowerMacintosh 9600/200MP - データ収容機器
  PowerMacintosh 8515/G3 - ビデオ編集・焼き焼き機(メディアプロセッサ)
  PowerBookG3 - MacOS X評価用、開発・実験環境
  IBM ThinkPad235 - Win環境、2400予備環境
  Palm m100 - メモ、懐中時計、スケジューラ、住所録、暇つぶし(ゲーム)
  Handspring Visor - 2400を持ち運べない空間での通信環境、会議メモ用
  携帯電話群 - 電話、チャットメール処理用。
  その他・・・コレクション(笑)

 ゆっくり物事を考えるとき、自分の置かれている状況を変えると考えを新たにすることが出来ることから、どこでも最前線を展開できる。また、時にただぼーっと見てるだけ・聞くだけの環境を提供できる・・・結果、唯一のツールがPowerBook2400に集約されている。

 さて、携帯電話の進化は、世界で日本が一番ではないかと思う。これほど、個人に特化したパーソナルレベルのネットワークが発達している国はないように思える。これからのコンテンツの発展を考えると、これからのビジョンをどう描けるか、どのようにキャッチアップできるかによるが、日本の「ケイタイ」のアドバンテージは大きいように感じる。

(PC−8201とは、これは当時、知る人ぞ知る京セラOEMの意欲作で、同型機種にTRSmodel100という義兄弟のいる、1983年当時のモバイル機である。標準で、エディタと通信ターミナルソフト、BASICをROMで持つ代物である。当時の音響カプラ(300ボー)全盛期、エプソンのHC−20も同じコンセプトだが、表示領域が格段に広い(40文字×5行)のが特徴。当時の定価は138,000円、CPUは8085、2.6MHz)

 なんだか、あまり2400の話というよりは、消化不良の論文崩れになってしまったが、ここ最近のマイブームは、iTunesとNapsterである。ようやく最近MacでもNapsterが動き始め、数テラバイトの音楽データ群が巷に出回っている。著作権の問題を強くはらんでいるがこのほかにも脅威がある。やはり帯域幅(BandWidth)問題解決は急務であろう。これからの未来に一番近い技術に触れられていて、享受できないのはつらい。極端な話ISDNでは、1曲あたり20分程度取得に時間を要する。

 あと、iTunesだが、英語版環境がわが2400の8.6環境で動いている。もちろんパッチ処理済みだが。あの映像効果は結構インパクトがある、が、パッチが不十分なため、突然落ちる原因になっている。


MACS北海道は、Appleの対面修理体制の復活、拡充運動を応援します!



環境

本体:

PowerBook2400c/G3 400(Interware G3 400/1MB内蔵)e版キーボード換装済

メモリ:112MB HDD:20G (IBM DJSA-220)

PCカード:OMRON 3314C,Paldio611s,Casio C303CA,CFCard(EPSON 15MB),Farallon Skyline 11mb

SanDiskCFAdaptor,Aiwa TM-J1280,TDK LAK-CD021AX,iREZ Capsure,UnionBros UBH004,Connectix QuickCam(B/W),FireWire 2 Go,TDK UCA1464,Kritter

オプション:CD300(純正、2倍速CD-ROMドライブ),Roland SK-50IV,SC55mkII(MIDI音源)、Aiwa PV PF-24MKII(for JRA PAT 用),SUNTAC DS98L(USB 携帯接続ケーブル)、メルコ外部バッテリ、バッテリ×3

子分:Fujifilm FinePix 700,Casio QV-100,Visor(ice),Palm m100,IBM ThinkPad 235

認識しなかったカード:Newton 2MBフラッシュカード(マウントされず)


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